NITEの中間発表の件について

NITEの中間発表の件について

5/29のNITEの中間発表について各社の報道があり、なかには誤報もあり次亜塩素酸水溶液を使っている全国の多くの人に誤解と不安を与えているので、解説情報をお送りいたします。

[NITE発表] https://www.nite.go.jp/information/osirase20200529.html 

なお、今回の発表は、『「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、引き続き検証試験を実施する』という結論となっております。


報道リード部分(以下抜粋)

◆製品評価技術基盤機構は、新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果が公表されました。
 → この報道は合っております。


◆NITEでは噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして控えるよう呼びかけています。
 → この報道は誤りがあります。 ※以下の同業者の参考コメント参照



【同業者の参考コメント】

●次亜塩素酸水溶液のウイルスへの有効性については過去の新型インフルエンザやO-157、ノロウイルスなどへの除菌効果から新型ノロウイルスにも効くのではないかと期待を集めております。

●除菌液不足の中で感染防止をしなくてはならないときに、厚労省が「次亜塩素酸水はエビデンスがないので推奨できない」とするのに対して、4月15日に経産省がNITEと試験するという発表がありました。

●5月には北大玉城名誉教授研究グループと帯広畜産大学研究グループでそれぞれ「次亜塩素酸水溶液の新型コロナウイルスへの除菌効果試験結果は有効」との判定を発表しています。

●今回の製品評価技術基盤機構NITEの中間報告は「現時点では確認されていない」というもので有効性を否定しているものではなく、次回報告を待つものです。

●委員会資料で添付されているファクトシートから報道を起こしている記事もありますが、ファクトシートは検討委員会時点での知見をまとめたもので随時修正されるものとなっております。

●空間噴霧についてもNITEが試験をして危険性を警告しているという事実はありません。ファクトシートに参考情報として掲載しているのも次亜塩素酸水溶液を特定した見解ではなく、「消毒液」という大きなくくりでの注意喚起で、同じく掲載されている厚労省の注意でも当初「次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については」とあったものを「次亜塩素酸ナトリウムに係る注意事項」であると追記修正しています。

●WHO見解も米国CDC資料も「消毒剤」と記載されており次亜塩素酸水溶液を特定していません。当然「消毒剤」には毒性のある除菌液もあり、人体に影響のない規制値以下の濃度に希釈されるものもあり、厚労省のように次亜塩素酸水ナトリウムのことを言っているのかもしれません。次亜塩素酸水溶液でも濃度とペーハーによっては危険な場合はあります。


●事故情報データバンクに報告された2例についてはメーカー名も薬剤名も濃度も確認しないまま掲載しており、薬剤の問題か使用方法の問題かも調べずに研究機関の分析もないまま、書き込みだけで「人体への実際の影響がある」と断定するかのような記載がされているものです。

●WHOに指摘されるまでもなく、勘違いして次亜塩素酸ナトリウムを空間噴霧している人がいます。中国や韓国では重症者がでています。

「次亜塩素酸水溶液」と「次亜塩素酸ナトリウム」は別ものです。この点について、次亜塩素酸水溶液について報道されると、読者・視聴者が勘違いしてしまうことが多々あります。

●ファクトシートでいくつも引用されている福崎智司先生の「次亜塩素酸の科学-基礎と応用-」には、P91~P104 「第7章 次亜塩素酸水溶液の超音波霧化による施設環境の殺菌」の章で「次亜塩素酸水は空間噴霧が有効であり人体にも安全である」と書かれてあります。

添付しておりますファクトシートに ここの部分だけ引用されていないようです。その理由は定かではございません。

                                             以上

《弊社コメント》

現在、様々な情報が飛び交っております。今回の報道内容のように一部誤報がある情報もあり、皆様を不安にさせる部分もあるかと思います。

弊社としては、「次亜塩素酸水は空間噴霧が有効であり人体にも安全であるという根拠」(上記同業者コメント同様)に基づき、商品の製造をしております。

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